
トラブルになったらまず内容証明郵便を出してみる
相手方に対して心理的プレッシャーを与えることができる
内容証明郵便は、誰がいつ・どんな内容の郵便を・誰に送ったのか、を日本郵便株式会社に証明してもらえる特殊な郵便です。
郵便は、正確かつ確実な通信手段ですが、それでも、ごく稀に何らかの事故で配達されない場合もあります。
一般の郵便ですと、後々 「そんな郵便は受け取っていない」「いや確かに送った」、というよう な事態が生じないとも限らないわけです。
内容証明郵便を利用すれば、 そうした事態を避けることができます。
通常の書留郵便との違いは?
たしかに、一般の郵便物でも書留郵便にしておけば、郵便物を引き 受けた時から配達されるまでの保管記録は郵便局に残されます。
しかし、書留郵便では、郵便物の内容についての証明にはなりません。
そ の点、内容証明郵便を配達証明付ということにしておけば間違いがありません。
郵便物を発信した事実や相手に配達された事実だけでなく、 郵便物に書かれている内容(記載内容)までも証明してもらえます。
これは、後々訴訟になった場合に、強力な証拠になります。
内容証明郵便のメリット
内容証明郵便には以下のようなメリットがあります。
心理証明郵便には、心理的圧迫、事実上の強制の効果がある
内容証明郵便には心理的圧迫や事実上の強制の効果があります。
「こととしだいによっては裁判も辞さない」といった差出人の堅い決意がそこから読みとれることが多く、
強烈な心理的効果をもちます。 通常の郵便とは異なる形式で、印鑑などの外観も重厚感があるため、
特に金銭債権の債務者にとって、債務を履行するべきであると自発的に考えることを促進する効果が高いといえます。
差出人の真剣さが伝わる
①とも重なりますが、通常の手紙ではなく、あえて内容証明郵便を 送付したということから、相手方に対し、「裁判も辞さない」といった差出人の堅い決意・真剣な態度を示すことができます。停滞した交 渉を進展させる契機となることもありえます。
内容証明郵便は、特殊な郵便物です。相手側からすれば、一方的に 通知を受け取るのですから、「この通知が特殊な効力をもっているのではないか、このままではまずい」と不安になり、何らかのアクショ ンを起こしてくることがあります。
証拠づくりのために利用できる
後々の訴訟などの法的手段に備えて、証拠づくりのために内容証明郵便を送付することがあります。
内容証明郵便の使い方
用紙 | 市販されているものもあるが、特に指定はない。 B4判、A4判、B5判が使用されている。 |
文字 | 日本語のみ。かな(ひらがな、カタカナ)、 漢字、数字(算用数字・漢数字)。 外国語不可。英字は不可(固有名詞に限り使用可) |
文字数と 行数 | 縦書きの場合 :20字以内×26行以内 横書きの場合①:20字以内×26行以内 横書きの場合②:26字以内×20行以内 横書きの場合③ : 13字以内×40行以内 |
料金 | 文書1枚 (440円)+郵送料(84円)+書留料(435円) +配達証明料(差出時320円)=1279円 文書が1枚増えるごとに260円加算 |
※令和元年10月1日消費税10%改訂時の料金
まとめ
言葉だけはよく聞く「内容証明郵便」についてざっくりとまとめてみました。
書き方にもルールがあるので、自分で調べて、わからなかったら弁護士の先生などに相談してから出すのが一番確実です。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。